こんにちは、東京ライターのフクダです。
突然ですが、好きなテーマパークはどこですか?
おそらく大多数の人の頭に浮かぶのが、そう。寿司屋ですね。
レーンに乗った寿司が店内じゅうを闊歩するさまはさながらパレード、
注文した寿司が特急列車で席まで運ばれてくるさまはさながらジェットコースター。
子供から大人まで等しく笑顔になれる夢の国。誰がどこからどう見ても、
寿司屋はテーマパークのひとつと言えましょう。
というわけで先日、行ってまいりました。
このご時世、万全を期してお一人様で洒落込むフクダ。
おかげでしっかりと寿司と向き合うことができましたとも。
壮観。
寿司屋がテーマパークたるゆえんは、メニューの豊富さにもあります。
基本の鮮魚はもとより、
マヨ炙りなどの変わり種も取り揃えているうえ、
サイドメニューに茶碗蒸しやラーメン、うどん、果てはデザートまで。
かゆいところまで手が届くラインナップすぎて、日がな一日過ごせると言っても過言ではありません。
だからこそ悩ましいのが、何を食べるかですが……。
ええ、ええ。やはり、これを頼まなければ始まりませんね。
王道中の王道、ハンバーグです。
時たま、「やはり鮮魚を味わってこそ本物の寿司である」と寿司に一家言ある人々が
「まァだハンバーグ寿司を食べていらっしゃる! てんでお話にならないワ」など、
寿司・ハラスメントを行うこともございますが、ここは大人の余裕をみせましょう。
子供が喜ぶメニューのワンツーフィニッシュを決めていそうな
ラインナップの組み合わせがまずいわけありませんからね。
アツアツで肉肉しいハンバーグはこってりとした味付け。
にもかかわらず、もたれずにパクパクと食べられるのは酢飯のおかげに他なりません。
酸味のあるシャリと一緒に食べることで口当たりがさっぱりとし、より一層うまさが引き立っています。
古くから日本人はスイカやお汁粉に塩をかけることで甘さを際立たせておりますが、
このハンバーグ寿司もまさに同じと言えましょう。
甘い×しょっぱい。
こってり×さっぱり。
相反する2つを組み合わせることで、よりうまみを追求してゆく。
一見すると変わり種のようですが、その実、本質は非常に日本的。
和食たる寿司を代表するにふさわしい、寿司の中の寿司。それがハンバーグ寿司です。
みなさまも寿司屋に赴いた際には、ぜひ和の心をもってご賞味あれ。
それではこれ以上はネタ切れにつき、ここらであがりとさせていただきます。以上です。